サロンの物販
すでにサロンを運営していて、「物販も始めてみようかな」と考えている方は少なくないのではないでしょうか。ただ、在庫を抱えるのが不安だったり、おすすめの仕方に迷ったりして、なかなか一歩を踏み出せずにいる方も多いはずです。
この記事では、サロンで物販を取り入れるメリットや、実際に始める際のポイントをわかりやすくまとめています。
サロンで物販をはじめるメリット
物販というと「売ること」に意識が向きがちですが、実はそれ以上に、サロンの価値を高めたり、お客様とのつながりを深めたりする力があります。ここでは、サロンに物販を取り入れることで得られる主なメリットをご紹介します。
客単価を無理なくアップできる
施術の料金だけで収益を上げようとすると、どうしても時間や予約数に限界があります。その点、物販で信頼できる商品を取り扱えば、施術にプラスして売上を積み重ねることができます。
価格を上げるのではなく、自然な形で単価を上げられるのは、サロンにとってもお客様にとっても負担の少ない方法です。
自宅でのケアを提案でき、満足度が高まる
施術を受けたあと、「この効果を長持ちさせたい」「家でもケアを続けたい」と思うお客様は少なくありません。そういった方に、自宅で使えるアイテムを提案できると、お悩みにより寄り添ったサービスが提供できます。
日常の中でもサロンのことを思い出してもらえるきっかけにもなり、信頼感や継続利用につながっていきます。
リピーターの来店動機が増える
「そろそろ商品がなくなりそうだから行こうかな」といった理由での来店も、物販があれば生まれやすくなります。施術だけでなく、商品購入という目的が加わることで、お客様が気軽に足を運びやすくなるのです。
このように“会いに来てもらえる理由”が増えることで、リピーターとの関係性もより安定したものになっていきます。
スタッフの負担が少ない売上につながる
物販は、施術のように人の手と時間を大きく使うものではありません。たとえば、カウンセリングの中で「この商品気になってたんです」と聞かれたときにさりげなく提案するような形でも十分です。
空いているスペースに商品を置くだけでも始められますし、予約枠を増やさずに売上アップが目指せるという点で、効率のよい収益手段のひとつといえます。
物販する商品はどう選ぶ?
物販を始めると決めたら、次に悩むのが「何を売るか」。商品選びは、お客様との信頼関係やリピート率にも大きく関わる大切なポイントです。ここでは、無理なく始めやすく、お客様にも喜んでもらえる商品選びの考え方をご紹介します。
サロンのコンセプトやお客様に合っているかどうか
商品を選ぶときにまず意識したいのは、サロンのコンセプトや雰囲気に合っているかどうかです。たとえば「オーガニックケアが売り」のサロンであれば、成分にもこだわった商品を選ぶ必要がありますし、「癒しの時間を大切にしているサロン」なら、香りや使用感に心地よさのあるものが合うでしょう。
また、お客様の年齢層や悩み、来店頻度なども商品選びのヒントになります。ふだんの会話の中で気になっていそうなことや「こういうのあったら便利かも」と思えることを拾っておくと、提案につなげやすくなります。
自分が心から「いい」と思えるものかどうか
商品に対して自信が持てないまま販売を始めると、無理に勧めているように感じられてしまうこともあります。まずは、自分が本当に気に入っているものや、実際に使ってみて「これ、いいな」と思えるものを選ぶことが大切です。
自分の言葉で「なぜ好きか」「どう良かったか」を説明できると、お客様にも自然と伝わります。「本当にいいと思えるものだけを置く」という姿勢は、それだけでサロンの信頼感にもつながっていきます。
継続的に使えるものがあるとリピートにつながる
物販で売上を安定させるには、リピート購入されやすい商品を取り入れることもポイントです。たとえば、スキンケア用品や飲む美容系サプリメント、バスソルトなど、日常的に使うものであれば「なくなったらまた買いたい」というサイクルが生まれやすくなります。
もちろん単発で楽しめる雑貨やギフト商品なども喜ばれますが、ベースには「繰り返し使いたくなる商品」があると、売上が安定しやすくなります。
利益だけに偏らず、価格と品質のバランスを意識する
商品を選ぶときに利益率は確かに大事ですが、「安く仕入れられるから」だけで決めてしまうのは注意が必要です。実際に購入されるかどうかは、お客様が「これ欲しい」「これなら使ってみたい」と思えるかどうか。商品の価格や内容が、お客様の感覚と合っていることも大切です。
仕入れの際は、品質・価格・利益率のバランスを見ながら、「このサロンならこの商品がぴったり」と思えるものを選ぶようにしましょう。
仕入れ先にも目を向けてみる
もし取り扱いたい商品が決まっているなら、メーカーから直接仕入れられるかどうかを調べてみるのも一つの方法です。卸業者を通すよりコストが抑えられることもありますし、商品の使い方や特徴について詳しく教えてもらえる場合もあります。
直接仕入れが難しい場合でも、仕入れサイトやサロン専用のネットショップを活用して、自分のサロンに合うものを少しずつ試してみるのもよいでしょう。
物販で売上を伸ばすコツ
物販を始めたからといって、ただ商品を並べるだけでは売上アップにはつながりません。お客様にとって自然に、そして興味を持ってもらえる工夫が必要です。ここでは、サロンで物販をうまく進めるためのコツをご紹介します。
商品は“見せ方”が大事
まずは、お客様に商品があることを知ってもらうことから始まります。施術ルームや待合スペースにさりげなく商品を並べておくと、「これ、気になってたんです」と声をかけてもらえることも。また、商品のそばに簡単な説明を添えたPOPを置くだけでも、自然な関心を引きやすくなります。
施術で使った商品を「今日使ったのはこれですよ」と紹介するだけでも、無理なく伝えられるのでおすすめです。
お客様に合った提案を心がける
物販は「とにかく売る」というよりも、「お客様に合うものを紹介する」というスタンスのほうが長く続けやすく、信頼にもつながります。
カウンセリングや施術中の会話から、お客様の肌や生活スタイルに合わせたアイテムを選び、「この方にはこれが役に立ちそう」と思えるものを提案しましょう。
一人ひとりの悩みに寄り添ったアドバイスができるのは、サロンだからこその強みです。
商品のことをきちんと理解しておく
自信を持っておすすめするには、商品のことをしっかり知っておくことが欠かせません。成分や使い方はもちろん、どんな悩みに向いているか、自分で使ったときの感想なども伝えられると、お客様にもイメージが伝わりやすくなります。
スタッフがいるサロンであれば、全員が共通の情報を持っていることも大切です。「誰に聞いてもちゃんと答えてくれる」という安心感が、購入につながっていきます。
お試しのきっかけをつくる
「気になるけど、いきなり買うのはちょっと…」というお客様も多いものです。そんなときは、サンプルや試供品を渡して、自宅で試してもらうのもひとつの方法です。
体験したうえで「これ、やっぱり良かった」と実感できれば、次の来店時に自然と購入につながる可能性が高まります。試せる安心感は、お客様との距離を縮めるきっかけにもなります。
物販を始めるときに気をつけたいこと
物販はサロンの売上やサービスの幅を広げる大きなチャンスですが、始める際には気をつけたいポイントもいくつかあります。ここでは、よくある失敗や注意点をあらかじめ押さえておきましょう。
売り込みすぎないことが大切
お客様にとって一番嫌なのは、「買わされている」と感じてしまうことです。来店のたびに毎回同じ商品をすすめたり、施術前に物販の話をしたりすると、押し売りのように感じられてしまうかもしれません。
大切なのは、お客様の悩みや目的に合わせて「必要なものを紹介する」という姿勢。自然な流れで提案できるタイミングを見極めましょう。
売りっぱなしではなく、フォローまでがひとつの流れ
商品を購入していただいたら、そこで終わりにせず「その後どうでしたか?」と次回の来店時に声をかけてみてください。もし肌に合っていなかった場合も、別の商品を紹介できればリカバリーにつながります。
アフターフォローがあると、お客様からの信頼も高まり、「またこの人から買いたい」と思ってもらえるようになります。
在庫は抱えすぎず、小ロットから始める
初めての物販では、商品を多く仕入れすぎてしまうと在庫が残ってしまうリスクがあります。はじめは少量からスタートし、実際の売れ行きやお客様の反応を見ながら調整していくのがおすすめです。
仕入れ単位や最低ロット数を確認しながら、無理のない範囲で始めていきましょう。売れ残りによるストレスを減らすことで、物販も長く続けやすくなります。
「物販+新メニューの導入」もひとつの方法
物販はサロンの収益アップにつながる心強い手段ですが、「売れる数には限りがある」「商品だけでの展開に不安がある」という課題もあります。そんなときに選択肢のひとつとして考えたいのが、新しい施術メニューの導入です。
たとえば、リンパマッサージのように専門的すぎず、でもしっかりと体にアプローチできるメニューは、既存のサロンにも無理なく取り入れやすいジャンルです。必要な設備も少なく、施術ベッドやオイルなど基本的な道具があればスタートできるため、初期投資を抑えて始めたい方にも向いています。
当サイトでは、確かな技術が学べるリンパマッサージをご紹介しています。興味のある方は、こちらもぜひ参考にしてみてください。
まとめ
サロンでの物販は、売上アップだけでなく、お客様との信頼関係を深めたり、サービスの幅を広げたりと、経営面でも大きなプラスにつながります。無理なく続けるためには、サロンの雰囲気やお客様に合った商品選び、伝え方の工夫がポイントです。
始める前に少し準備は必要ですが、取り入れ方しだいで、施術と並ぶもう一つの柱として育てていくことができます。まずは気になるアイテムを少量から試してみたり、POPやディスプレイを見直してみたり、小さな一歩からスタートしてみてはいかがでしょうか。


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